1-2 あのう、失礼ですが・・・
<目標>知らない人に話しかけて、相手のことについて質問したり、自分のことについて詳しく話したりすることができる。
あなたは、知らない日本人に話しかけたことがありますか? そのとき、どんな話をしましたか。
(1)二人の会話を聞きましょう。
キャシー:オーストラリア出身。シドニー日本文化センターで日本語を勉強している。
西山:日本出身。シドニーに住んでいる主婦。
次の点に注意して聞きましょう。
①西山さんは、どうしてシドニーに住んでいますか?
②キャシーさんは、いつから日本語を勉強していますか?
答え:
①去年の夏に夫がシドニーに転勤になったため。
②高校で少し勉強したけど忘れてしまったので、3年前からまた習い始めた。
(2)スクリプトを見ながら、聞きましょう。( )の中に言葉を入れましょう。
キャシー:あのう、失礼ですが・・・日本の方ですか?
西山:あ、はい、そうですけど。
キャシー:やっぱり。さっき携帯で日本語を( ① )いたので。
西山:日本語できるんですか?
キャシー:はい、今、日本語を習っています。私はキャシーと言います。
西山:へー、こんなところで日本語、びっくりですね。あ、私は西山です。
キャシー:西山さんは、このヨガクラスに、よく( ② )いますね。お宅は近いんですか?
西山:はい、すぐそこのマンションに住んでいます。キャシーさんは?
キャシー:私もすぐ近くに住んでいます。失礼ですが、西山さんは、オーストラリアで何を( ③ )いるんですか?
西山:主婦です。去年の夏に、夫がこっちに転勤になったので、家族で東京から引っ越して来たんです。キャシーさん、それにしても日本語がお上手ですね。どこで勉強( ④ )いるんですか? キャシー:いえ、まだ下手です。今は、シドニーの日本文化センターで勉強しています。昔、高校で、少し勉強しましたが、すぐ忘れてしまいました。それで、3年前からまた習い( ⑤ )。日本の文化にも興味がありますので。日本料理も好きですし、週に1回、和太鼓も習っているんです。
西山:へー、和太鼓ですか。すごいですね。
キャシー:西山さん、あのう、もしよろしければ、ときどき日本語で話し相手になってくださいませんか? 日本語を勉強していても、日本人と話すチャンスがあまりないので・・・。
西山:もちろんですよー。私もこっちであまり友達がいなかったので、すごいうれしいです。 キャシー:よかった。じゃあ、あとでメールアドレス、教えてくださいね。
(3)話すためのストラテジー
(1)キャシーさんは西山さんに話しかける時、はじめになんと言いましたか?
・あのう、失礼ですが・・・日本の方ですか?
その他の言い方 ・あのう、すみません、以前どこかで会いませんでしたか?
3ー(2)キャシーさんは西山さんにお願いをするとき、はじめになんと言いましたか?
・あのう、もしよろしければ( if you don’t mind me asking)、ときどき日本語で話し相手になってくださいませんか?
その他の言い方 ・さしつかえなければ、メールアドレスを交換しませんか? ・もしできれば(if it’s possible)、また会った時に日本語で話してください。
(4)会話に役立つ文法 尊敬語1:目上の人に使う言葉
例文) ・このヨガクラスに、よくいらっしゃってますね。
・オーストラリアで何をなさっているんですか?
動詞の形)
します(する)→なさいます(なさる)
います(いる)/行きます(いく)/来ます(くる)→いらっしゃいます(いらっしゃる)
食べます(食べる)→召し上がります(めしあがる)
見ます(みる)→ごらんになります(ごらんになる)
言います(言う)→おっしゃいます(おっしゃる)
くれます(くれる)→くださいます(くださる)
練習: ( )に入る言葉を下から選びましょう。
(いらっしゃる/おっしゃる/めしあがり/なさいます/いらっしゃいます)
①キャシー:このジムにはよく( )んですか?
西山:一週間に2回ぐらいは来ますね。
②キャシー:6時のヨガクラス、参加( )か?
西山:いえ、今日は参加しないで帰ります。
③キャシー:西山さんは、お子さんは( )か?
西山:はい、娘が一人います。
④キャシー:お子さんの名前は何と( )んですか?
西山:エリンといいます。
⑤キャシー:これ、家で焼いたクッキーですけど、( )ませんか?
西山:ありがとうございます。いただきます。
尊敬語2:おVになります。
例文) さっき携帯で日本語をお話になっていたので。
練習: 敬語を使った言い方にしましょう。
キャシー:西山さん、もう(①帰ります→お帰りになります)か?
西山:ええ。今日はもうたくさん運動したので、今サウナに入って、シャワーを浴びてから帰ります。
キャシー:あ、このシャンプー、サンプルもらったんですが、(②使いません→ )か?
西山:へー、ありがとうございます。それにしてもキャシーさん、本当にいつも丁寧な言葉を(③話す→ )んですね。
Vはじめる→start to V 例文)3年前からまた習い始めました。 練習:「〜はじめる(はじめました)を使って言いましょう。
①ズンさんは、大学を卒業してすぐ、日本の会社で(働きました→働きはじめました)。
②ナターリヤさんは、中学生のころ、日本のアニメを(見ました→ )。
③ジョージさんは、一年前から和太鼓を(習いました→ )。
④アニスさんは、友達と一緒に日本語クラスに(通いました→ )。
(5)ロールプレイをしましょう。 会話の流れを確認しましょう。
①話しかける
②簡単な情報交換をする
③名前を教え合う
④日本語の勉強についてくわしく話す
⑤次の約束をする/別れのあいさつをする
練習:日本料理のレストランに行ったら、隣のテーブルに日本人がいました。話しかけて、会話をしましょう。
0コメント